自律神経免疫治療によるがん専門クリニック 素問八王子クリニック

東京都八王子市東町1-6

自律神経免疫療法

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自律神経免疫療法

『 刺絡療法で免疫力を高める 』

「Nile’s NILE,2005年3月号」より転記

もともとは産婦人科医だった真柄俊一氏が、自律神経免疫療法によるガン専門治療に携わるようになったきっかけは、
自身の体験にある。

「ずっと蕁麻疹(じんましん)に悩まされていまして、西洋医学で処方される薬の中では一番いいとされる抗ヒスタミン剤を飲んでいました。
でも、症状を抑えるだけで根本的に治るわけではありません。毎日決まって夕方になると、また蕁麻疹が出てきていました。
あるときたまたま健康雑誌を眺めていたら、ニンニクスープで喘息が治ったという記事が目にとまりました。
喘息も蕁麻疹もアレルギー疾患ですからね、ものは試しとニンニクスープを飲んでみたら、10年来の慢性蕁麻疹が3週間で治ってしまったのです。
西洋医学はニンニクにも勝てないのか・・・」

西洋医学の限界を思い知らされたような気がしたという真柄氏が、東洋医学、代替医療に関心を持ち始めたのは、それからである。
以来、代替医療関係の本を多岐にわたって読みあさったという。
そうした中で無限の可能性を感じたのが、新潟大学大学院医歯学総合研究科・安保徹(あぼとおる)教授の免疫理論だ。

人間の体は60兆個もの細胞からなっており、それらの細胞の働きはすべて自律神経によって支配されている。
自律神経とは、意思とは関係なく内臓や血管などの働きを支配する神経で、緊張したときに優位に働く交感神経と、
体を休めたときに優位に働く副交感神経がある。
それらがシーソーのようにお互いに主導権を握り合いながら、私たちの体の働きを整えているのである。

免疫を担う白血球もまた、自律神経の支配を受けるというのが安保理論の大きな発見であった。
白血球は、リンパ球、顆粒(かりゅう)球、マクロファージからなり、正常ならばそれらの比率は、およそ60%:35%:5%であるが、
その数と働きが自律神経によって調節されているという。
副交感神経が優位に働くと白血球の中のリンパ球が増え、ストレスがかかると交感神経が優位に働いて白血球の中の顆粒球が増える。
それらのバランスが崩れると免疫力が低下し、病気にかかりやすく、ガン細胞もできやすくなる。

この安保理論を自律神経免疫療法(刺絡療法)で実践しているのが素問八王子クリニックである。
素問とは、2300年ほど前の中国の医学書『黄帝内経』の『素問』という章に、「刺絡最も重視すべし」とあったことに由来する。
真柄氏は、鍼やレーザーで頭のてっぺんから足先まで、およそ60ポイントの鍼灸のツボを刺していく。
痛いと交感神経を刺激することになるので、細い鍼で浅く、それでも痛い人にはレーザーを使う。
そうして、副交感神経を刺激することによってガン細胞を倒すリンパ球を増やし、免疫力を高めるという治療法である。(注1)

つまり、患者を椅子に座らせる座位の姿勢で、患者が息を吐く呼気のとき、皮膚から4㎜以内に浅く鍼を刺す。
これがもっとも効率よく副交感神経を刺激する方法なのだそうだ。 

「安保教授によれば、リンパ球が2000以上あれば、ガンは自然退縮するというのですが、
2000以上あるのに退縮するどころか大きくなっていく人もいることが分かってきました。
逆にリンパ球が1000くらいしかないのにガンが消えていく人もいます。これはどういうことなのか?
キラーT細胞というガンと戦っている兵隊細胞に命令を出しているヘルパーT細胞というのがあるのですが、どうもこれが鍼治療によって増えるらしい。
それでリンパ球が少なくても、キラーT細胞をフル活動させているのではないか。
断定はできないのですが、その可能性が多いにあるのです。」

真柄氏は、2003年1月の開院以来、800人を超えるガン患者を診てきた経験から、
ガンの三大療法である手術・抗がん剤・放射線のうち、手術については容認する姿勢を取るようになった。

「抗がん剤、放射線治療を受けるとリンパ球数は低値を示すようになり、なかなか回復しなくなるのですが、
手術療法だけを受けた場合のリンパ球数を見る限り、治療への悪影響は比較的少ないというデータが出ました。
やはり取れるガンは切除して再発を防ぐのが正しい方向ではないでしょうか」

アメリカでは1990年を境にガンの発生率も死亡率も下降線をたどっている。
「アメリカのガン治療は、西洋医学だけではダメだと気付いて、政府で代替医療部を作り、国レベルでの研究を進めている。
医師たちの3分の2は代替医療に興味を持っているといわれます。
日本はその点、残念ながら10年から15年は遅れていると思います。」

「Nile’s NILE,2005年3月号」より転記

(注1) 真柄氏はその後の研究で「がん治癒機転においては、リンパ球の活性化のほうが数の増加よりも重要」であることを、
2006年4月の第11回日本自律神経免疫治療研究会において発表した。